相続の羅針盤:遺言書が指し示す、未来への道
遺産分割で揉める前に!遺言書は、大切な家族への想いを伝える、未来への手紙。相続トラブルを未然に防ぎ、家族が安心して未来を歩めるように、遺言書について考えてみませんか?専門家が、遺言書の必要性とメリットを分かりやすく解説します。

遺言書で安心できる相続を

 

 

はじめに

遺言書は、なんとなく必要だと感じている方が多いのではないでしょうか。
では、実際どうして遺言書が必要なのでしょうか?

 

遺言書は、あなたの大切な財産を、あなたの意思で、大切な人に託すことができる重要な法的文書です。

 

本コラムでは、遺言書の必要性について詳しく解説していきます。

 

 

遺言書がない場合の遺産分配までの流れ

相続人調査
相続財産調査
遺産分割協議
遺産分割協議書作成
財産分配

 

大まかにはこれだけです。
一見シンプルな流れですが、それぞれの段階で様々な問題が発生する可能性があります。

 

 

相続トラブルが発生するのは

手続きの煩雑さ

相続人の調査や遺産の調査は、仕事や家事など日常生活を送りながら、役所に書類を請求したり金融機関に照会を行ったり、とても大変で手間のかかる手続きです。

 

不慣れな作業で時間がかかるでしょうが、相続の放棄や相続税の申告には期限があるため、できるだけ速やかに進める必要があります。

 

これだけでも大変ですが、問題は次にやってきます。

 

遺産分割協議

遺言がない場合、遺産をどのように分配するか、遺産分割協議で決めなければいけません。

 

遺産分割協議は、相続人が全員参加で全員の同意が必要です。

 

親族とはいえ、金銭が絡むと、感情的な対立に発展してしまうケースも少なくありません。
相続分を巡る争いや、特定の相続人への不満など、様々な要因から相続人同士の感情的な対立を招き、相続トラブルは発生します。

 

 

遺言書があれば

遺言書がある場合の流れ

  1. 相続人調査 :相続人を確定する必要があります。
  2. 相続財産調査:特に預貯金は遺言書作成時から変動があります。
  3. 財産分配  :遺言書の内容に沿って分配します。

 

遺産分割協議をしなくてよい

遺言書があれば最も大変な作業である遺産分割協議をする必要がありません。
そのため、相続手続きがスムーズに進み、相続人の負担を軽減できる安心と、親族間の円滑な関係を維持できる安心を与えることができます。
残された遺族にとって、これほど大きなメリットはありません。

 

遺言者の意思を尊重する

相続人に認められた最低限の権利である遺留分には配慮しなければいけませんが、例えば、相続人以外の人や団体に遺贈したい場合など、遺言者の意思を明確に示すためには遺言書を残すしかありません。自らの意図しない相続を防ぐためには遺言書が不可欠です。

 

 

まとめ

遺言書は、相続手続きの中で最も大変である遺産分割協議を避けられるため、残された家族に2つの大きな安心を与えることができます。

 

しかし、その内と思っていても年齢を重ねたり、病気や事故などで判断能力が低下してしまうと、遺言書の作成が難しくなる可能性があります。遺言書があれば、という事態を防ぐためにご自身の想いを形にし、大切な家族のために、今から遺言書を作成してみませんか?

 

当事務所では遺言・相続の無料相談を行っていますので、思い立ったらぜひご相談ください。