はじめに
「エンディングノート」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?「まだ早い」「縁起が悪い」と感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、エンディングノートは、決して暗いものではありません。自分の人生を振り返り、大切な人への想いを伝える、かけがえのない機会となるはずです。
今回は、エンディングノートについて詳しく解説していきます。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自分の人生や希望、大切な情報を記録するためのノートです。法的な効力はなく、形式に縛られず、自由に個人的な希望やメッセージを記載することができます。
一方で、「遺言書」は法的な効力を持つ書類であり、財産の分配などについて法的拘束力を持つ点が異なります。
エンディングノートの目的
エンディングノートの主な目的は自身の希望や重要な情報を家族や友人に伝えることです。具体的には以下のような役割があります。
- あなたの想いを伝える:医療や介護、葬儀に関する希望、財産のことなど、あなたの想いを家族に伝えることができます。
- 大切な情報を整理する:銀行口座や保険、連絡先など、遺族が必要とする情報を整理しておくことができます。
- 家族に安心を届ける:エンディングノートを残しておくことで、家族はあなたの希望を知り、迷わずに対応することができます。
記載すべき項目
エンディングノートには、以下のような情報を記載すると良いでしょう。
- 個人情報:氏名、生年月日、住所、本籍地、電話番号、マイナンバーなどの基本情報。
- 財産情報:預貯金口座(銀行名、支店名、口座番号、口座名義)、不動産(所在地、地番など、登記事項証明書どおりに記載)、自動車(車種、登録番号など、車検証どおりに記載)、貴金属や宝石等の貴重品など。
- デジタル資産情報:ネット銀行、証券会社、クレジットカードなどのオンライン口座情報(ID、パスワード、秘密の質問と回答)、Facebook、X、Instagram、TikTokなどのSNSアカウント(ID、パスワード)、ブログやウェブサイトのアカウント情報(ID、パスワード)、オンラインストレージサービスのアカウント情報(ID、パスワード)、パソコンやスマートフォンに保存されている写真、動画、音楽データなど。
- 医療・介護に関する希望:延命治療の希望(延命治療を希望するかどうか、人工呼吸器の装着を希望するかどうか)、介護の方針(自宅で介護を受けたいか、施設に入りたいか)、臓器提供の意思、医療に関する連絡先(かかりつけ医の連絡先、主治医の名前)など。
- 葬儀に関する希望:葬儀の形式(宗教葬、無宗教葬など)、葬儀を執り行う場所、埋葬方法、墓地の場所、戒名、参列者の希望(誰に参列してほしいか、逆に誰には知らせたくないかなど)、葬儀社の連絡先など。
- メッセージ:家族や友人への感謝の言葉、伝えたいこと、残された人への励ましの言葉、自分の歩んできた人生を振り返っての感想など。
エンディングノートの作成と保管
作成
エンディングノートはいつでも作成できますが、重要なのは、定期的に見直し更新をすることです。自身の希望や身体状況、資産状況などに変化があればその都度修正しておきましょう。
保管
安全な場所に保管し、信頼できる家族や友人にその存在と保管場所を知らせておきましょう。
まとめ
エンディングノートは、あなたの人生を振り返り、大切な人への想いを伝えるためのツールです。
もしものとき、エンディングノートがあれば、あなたの希望が尊重され、家族は混乱することなく、スムーズに手続きを進めることができます。
デジタル資産など、財産に関する情報を整理しておくことは、特に重要です。
エンディングノートの作成についてお困りのことがあれば、お気軽に今治の行政書士佐伯和亮事務所にご相談ください。
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