おひとりさまの相続トラブル事例|遺言・死後事務|今治 終活相談

おひとりさまの相続トラブル事例|遺言・死後事務|今治 終活相談

今治市のおひとりさま必見!遺言書がない場合の相続トラブル事例を行政書士が解説。終活の重要性とは?具体的なリスクと対策をご紹介します。無料相談受付中。終活のご相談はお気軽に。

おひとりさまの相続トラブル事例集

ご自身の将来や『もしもの時』のことを考え始めた、おひとりさまの皆様へ。

 

せっかく築き上げてきた大切な財産や、ご自身の最後の意思が、思いもよらない形で扱われてしまうのは避けたいものですよね。

 

残念ながら、遺言書などの十分な準備がないまま相続を迎えると、残された方々にご負担をかけたり、予期せぬトラブルに繋がったりすることが少なくありません。特に、頼れるご家族が近くにいらっしゃらないおひとりさまの場合、そのリスクはより具体的に考えられます。

 

このページでは、おひとりさまが特に直面しやすい相続や死後の手続きに関する代表的なトラブル事例を、3つのパターンに分けてご紹介します。

 

これらの「よくある事例」を知ることが、ご自身の状況に潜むかもしれないリスクに気づき、『自分らしい終活』を考え、安心して未来に備えるための一助となれば幸いです。

 

疎遠な親族間での遺産をめぐる争族トラブル

おひとりさまが遺言書なしで亡くなると、相続をめぐって親族間で争いになるケースが後を絶ちません。
法定相続人となる両親、兄弟姉妹、または甥姪とは疎遠なことも多く、人数が多い、考え方が違うなどの理由で、遺産の分け方(遺産分割協議)がスムーズに進まないのです。

争いの主な原因

  • 遺産の分け方で意見が対立(例:不動産を売却したい vs 維持したい)
  • 一部の相続人が非協力的、または連絡が取れない
  • 「生前お世話をした」など過去の経緯を持ち出す感情的な対立

有効な対策

  • 遺言書の作成

誰に何を遺すか明確に指定し、争いの火種をなくしておくことが重要です。

 

望まない相手に財産が渡ってしまう

遺言書がなければ、ご自身の意思に関わらず、財産は法律に従って分配されます。その結果、望まない相手に渡ったり、誰にも引き継がれなかったりすることがあります。

遺言書がない場合の典型的な結末

  • お世話になった人等に遺せない:法定相続人ではない親族・友人・知人・内縁の配偶者・お世話になった方・寄付したい団体などには、原則として財産は渡りません。
  • 意図しない相続人へ渡る:疎遠であったり面識がなかったりする法定相続人(兄弟姉妹、甥姪など)が、法律上の権利として全財産を相続します。
  • 国のものになる(国庫へ帰属):法定相続人が一人もいない、または特定できない場合、最終的に財産は国に納められます。

このように、遺言書がなければ故人の感謝の気持ちや本当の願いは法的に反映されず、大切な財産が意図しない形で処理されてしまいます。

有効な対策

  • 遺言書の作成

ご自身の意思を確実に実現するには「遺言書」の作成が不可欠です。 遺言書によって、法定相続人以外への遺贈や、相続分の指定などが可能になります。

 

相続手続きの負担・停滞、関係者への負担

おひとりさまの相続では、遺言書や事前の取り決めがないと、死後の手続きが非常に煩雑になり、停滞してしまうことが少なくありません。

手続きが負担になる・停滞する主な原因

  • 相続人の特定や連絡が困難:疎遠な親族が多く、法定相続人全員を探し出して連絡を取るだけで大変な労力がかかる。
  • 相続財産の特定が困難:どこにどのような財産(預貯金、不動産、証券、負債等)があるか、生前の情報整理がないと把握が難しく、その調査自体に時間がかかってしまう。
  • 相続人の協力が得にくい:相続人が遠方に住んでいる、高齢である、手続きに不慣れ、などの理由で協力を得るのが難しい、または負担に感じてしまう。
  • 手続き自体の複雑さ:預貯金解約、不動産の名義変更、各種契約の解除、負債の確認など、多岐にわたる手続きが必要で、一般の方には分かりにくい。
  • 中心となる人がいない:誰が主導して手続きを進めるかが不明確なため、結果的に誰も手を付けないまま時間が経過してしまう。

これにより、本来なら速やかに行うべき手続きが進まず、相続人や関係者に多大な精神的・時間的負担がかかることになります。

有効な対策

  • 遺言執行者の指定・死後事務委任契約

遺言書で遺言執行者を指定したり、死後事務委任契約を結んだりして、あらかじめご自身の意思に基づき手続きを行う人を定めておくことや、元気なうちに財産目録を作成しておくことが、スムーズな手続きの実行に繋がります。

 

【まとめ】深刻な結果を招く前に、今からできる準備を

このように、おひとりさまが事前の準備なしに相続を迎えると、争いや意図しない相続、手続きの停滞といった問題が起こりがちです。

 

そして、その結果、大切な不動産が管理されずに放置されてしまうケースも(特にここ今治市を含む地方では)少なくありません。これは財産の価値を損なうだけでなく、地域にとっても負担となりうる、避けたい結末です。
このような事態を防ぐには、遺言書や死後事務委任契約など、元気なうちの準備が不可欠です。

 

当事務所は、今治市のおひとりさまの終活をサポートしています。「何から始めれば?」という方も、初回相談は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。