ご自身の将来や『もしもの時』のことを考え始めた、おひとりさまの皆様へ。
せっかく築き上げてきた大切な財産や、ご自身の最後の意思が、思いもよらない形で扱われてしまうのは避けたいものですよね。
残念ながら、遺言書などの十分な準備がないまま相続を迎えると、残された方々にご負担をかけたり、予期せぬトラブルに繋がったりすることが少なくありません。特に、頼れるご家族が近くにいらっしゃらないおひとりさまの場合、そのリスクはより具体的に考えられます。
このページでは、おひとりさまが特に直面しやすい相続や死後の手続きに関する代表的なトラブル事例を、3つのパターンに分けてご紹介します。
これらの「よくある事例」を知ることが、ご自身の状況に潜むかもしれないリスクに気づき、『自分らしい終活』を考え、安心して未来に備えるための一助となれば幸いです。
おひとりさまが遺言書なしで亡くなると、相続をめぐって親族間で争いになるケースが後を絶ちません。
法定相続人となる両親、兄弟姉妹、または甥姪とは疎遠なことも多く、人数が多い、考え方が違うなどの理由で、遺産の分け方(遺産分割協議)がスムーズに進まないのです。
誰に何を遺すか明確に指定し、争いの火種をなくしておくことが重要です。
遺言書がなければ、ご自身の意思に関わらず、財産は法律に従って分配されます。その結果、望まない相手に渡ったり、誰にも引き継がれなかったりすることがあります。
このように、遺言書がなければ故人の感謝の気持ちや本当の願いは法的に反映されず、大切な財産が意図しない形で処理されてしまいます。
ご自身の意思を確実に実現するには「遺言書」の作成が不可欠です。 遺言書によって、法定相続人以外への遺贈や、相続分の指定などが可能になります。
おひとりさまの相続では、遺言書や事前の取り決めがないと、死後の手続きが非常に煩雑になり、停滞してしまうことが少なくありません。
これにより、本来なら速やかに行うべき手続きが進まず、相続人や関係者に多大な精神的・時間的負担がかかることになります。
遺言書で遺言執行者を指定したり、死後事務委任契約を結んだりして、あらかじめご自身の意思に基づき手続きを行う人を定めておくことや、元気なうちに財産目録を作成しておくことが、スムーズな手続きの実行に繋がります。
このように、おひとりさまが事前の準備なしに相続を迎えると、争いや意図しない相続、手続きの停滞といった問題が起こりがちです。
そして、その結果、大切な不動産が管理されずに放置されてしまうケースも(特にここ今治市を含む地方では)少なくありません。これは財産の価値を損なうだけでなく、地域にとっても負担となりうる、避けたい結末です。
このような事態を防ぐには、遺言書や死後事務委任契約など、元気なうちの準備が不可欠です。
当事務所は、今治市のおひとりさまの終活をサポートしています。「何から始めれば?」という方も、初回相談は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。